成果物の画像サイズに応じてノイズ量を調整しよう
★ 高感度で撮影したノイズを軽減する
高感度で撮影した写真のノイズを処理します。
使用する写真は、ISO6400で撮影した街並みの写真です。
引きの状態では分かりづらいので、これを400%で拡大してノイズを確認します。
建物の明かりから出るカラーノイズが多くまずはこれらを処理します。
ノイズ軽減の設定には、2種類あります。
・輝度(輝度のディテール・輝度のコントラスト)
・カラー(カラーのディテール・色の滑らかさ)
輝度はノイズを滑らかにする効果がありツルッとした仕上がりになります。カラーについては、カラーノイズを軽減させます。
どちらも使用する画像サイズによって細かな使用となりますが、輝度については大きな変化がありますので使いすぎに注意しましょう。
まずは、カラーノイズの除去から設定します。
左がノイズ処理前、右がカラーの部分を下記のスライダーで設定した状態です。
微調整が必要でスライダーを上げすぎてしまうと色が失われグレー色が強くなってしまいます。ノイズが気になる場合、輝度を選ばなくてもカラーの設定だけである程度ノイズ設定が完了する場合もあります。
次に、輝度の設定です。輝度のスライダーを最大に設定したものと比べてみましょう。
左がノイズ処理前、右がノイズ処理後の画像です。
輪郭のエッジが失われ全体的にモヤがかかりツルッとなりました。カラーと同じくこちらも微調整が必要です。
輝度の調整については、各項目がどのように設定されるのかみてみましょう。
ノイズがあるグラデーションの画像にノイズ軽減をかけていきます。
これに輝度、輝度のディテール、輝度のコントラストを設定していきます。
輝度の100の状態はこのとおりです。ほぼ輪郭の部分が失われるほどぼやけてしまいましたがノイズはほぼなくなります。ここまでスライダーをあげてしまうと極端すぎてわかりずらいので、輝度と輝度のディテール、輝度のコントラストを調整してノイズを減らしかつ輪郭のエッジを維持します。
ノイズありの状態から軽減できたはずです。感度でいうと1,2段くらいはノイズが減ったのではないでしょうか。仕方なく高感度で撮影せざるを得なかった納品物の改修にぜひ活用してください。