Camera Raw の各パネルごとの設定について

Camera Raw の設定パネルについて、何をどう弄れば操作を少なく完結できるのか、現場で使うならどう設定するのが理想なのか、よくある「スライダーを左に移動すればノイズは減り、右に移動すればノイズが増える。」というような 見ればわかるレベルではなく、プリセットを実際に使って設定したくなる内容を目指しています。

日々、何となく使っていた方はぜひ参考にしてください。

抑えておくとよい設定ポイント

Camera Raw の各パネルの使い方と設定値の項目を3段階の★マーク(無印もあり)に分類しています。

「★は、知っておくと便利」
「★★は、利用頻度が高いので重要」
★★★は、作業を効率化させるには必須

ヒストグラムの設定

ヒストグラム

- ヒストグラム(明るさと階調)

★★ 数値を入力せずドラッグして感覚的に調整ができる。

- クリッピング警告(白飛び・黒潰れ)

★★★ Raw現像では必須の設定。警告を利用して露出を調整できる。

基本補正の設定

基本補正

- プロファイルブラウザー

プリセット後のフィルター的な役割

- ホワイトバランス

ホワイトバランスツールを使って素早く簡単に

- 露光量~黒レベル

★★ 画像の明るさ調整の基本です

- コントラスト、明瞭度、テクスチャの設定

★★★ エッジを出す肌を滑らかにする必須の設定

- かすみの除去、自然な彩度、彩度の設定

★ ネイチャーや料理の写真加工に重宝します

トーンカーブの設定

トーンカーブ

- パラメトリック(トーンカーブ)

★★★ ハイライト~シャドウの階調を更に細かく調整

- ポイント(トーンカーブ)

★★ 独特な色合いを作る時に感覚的な操作ができる

ディテールの設定

ディテール

- ディテールの強化

機会学習を使ってディテールを解析してくれる機能

- シャープの設定

★★ パリッとしたエッジの効いた写真に仕上げる

- ノイズ軽減の設定

★ 高感度で撮影したノイズを軽減する

HSL調整の設定

HSL調整

- HSL調整(色相・彩度・輝度)

★★ 特定の色味を変える

明暗別色補正の設定

明暗別色補正

- 明暗別色補正(ハイライト・シャドウ)

明暗部の彩度を変えて流行りの色合いをつける

レンズ補正の設定

レンズ補正

- レンズプロファイル(色収差の除去・周辺光量補正)

★ レンズが対応されていたら、まずはチェックを入れておくべき項目

- レンズのゆがみ補正

レンズの歪曲を補正します。広角で撮影した写真の微調整に便利です。

- レンズの周辺光量補正

周辺減光(ケラレ現象)で暗くなった四隅を補正します。

効果の設定

効果

- 粒子(ノイズ)

フイルム写真のようにノイズをかける(解像度別)

- 切り抜き後の周辺光量補正

★ 四隅を暗くしてノスタルジックな写真に仕上げる

キャリブレーションの設定

キャリブレーション

- キャリブレーション(プロセスバージョン)

最新の処理バージョン(現像)を適用しよう