かすみの除去と自然な彩度(彩度)の違いについて紹介
★ ネイチャーや料理の写真加工に重宝します
新緑や青空、ネイチャー系の写真加工に最適なのが「かすみの除去」、料理やポートレートの仕上げに便利なのが「自然な彩度」です。どちらも段階フィルターやブラシツールで使うことが多く、完成間近の微調整に重宝します。
かすみの除去について
まずはかすみの除去についてです。その名の通りかすみやモヤがかかった情景、空中のチリでかすんで見える山脈などの写真に効果的で、彩度をあげてパリっと再現してくれます。ネイチャー系の写真と相性がよいので、テクスチャと使い分けるとよいでしょう。
霞んでしまった夕暮れの街並みの写真で比較します。
左が加工前、右がかすみの除去を行った写真です。
かすみが解消されモヤモヤがなくなり奥行き感のある写真になりました。次は青空と滑走路の写真に適用してみましょう。
左が加工前、右がかすみの除去を行った写真です。
青空の部分については、HSL調整で青色を補正した後にかすみの除去をするとより効果的です。但し、写真全体に適用すると不自然になりますので段階フィルターやブラシを使って
適用する範囲を制限しましょう。
また星空の写真にも効果的です。
左が元写真、右がかすみの除去を50かけた状態です。
見えずらかった星雲部分が強調されました。シャープや明瞭度ではこのような効果は得られないので最後の仕上げに便利です。
自然な彩度と彩度
彩度は全体的に色鮮やかに、自然な彩度は色飽和しないよう抑えながら処理してくれます。基本的に彩度は限られた条件以外では使わないので、自然な彩度がオススメですが、ポートレートのレタッチでは、あえて彩度をマイナスにしてから唇の色やチーク(頬)部分を自然な彩度で調整したりします。
食品や料理など、シズル感ある写真と相性がいいです。
左が元写真、右が自然な彩度を入れた状態です。
緑黄色野菜のいい色味がでて新鮮さが再現できました。